章 XVII · 読了約 1 分
頭を断たない冠
決して自らを切り離さない包囲の光
カバラーハシドゥート
メタトロンの表象は冠に満ちている。
ここでもこの象徴は慎重さを要する。
冠は頭の上に立つ。
だが冠は頭を廃しはしない。
それは王権の構造を完成させながら、それを担う頭に依存しつづける。
これは、のちの神秘的顕現を先立つトーラーと並べて読もうとするあらゆる試みにとって、有益な像となる。
後のものは、新しい何かを開示するために先のものを断首する必要はない。
カバラーは五書を置き換えない。
ハシドゥートはカバラーを置き換えない。
のちのレンズは、先立つ構造を包み込み、その意味を別の仕方で住まわせることを許しながら、元の構造を時代遅れと宣告しない。
ハノクが帰るべき仕方は、まさにこれである。
正典への反逆によってではない。
すでにそこにある一節のまわりに置かれた冠によって。
書かれたトーラーは頭でありつづける。
のちの神秘伝承は包み込む。
冠は頭を断たない。
そして頭は、ひとたび冠されると、別の尊厳のうちに見えるようになる。