章 XIV · 読了約 1 分

アダムは降り、ハノクは帰る

ひとつの物語の二つの向き

トーラー総合

アダム・ハリションはガン・エデンで始まる。

彼は神の意志との、並外れた原初の親密さのうちに形づくられる。

そしてヘトが人間の条件のうちに隠れをもたらす。

その運動は下向きである。

ハノクは幾世代ものちに生まれる。

彼は破られていない園のうちに始まるのではない。

喪失ののちに始まる。

ゆえに彼の運動は異なる。

アダムは輝きを受け、不透明さへと降りてゆく。

ハノクは不透明さのうちに始まり、輝きへ向けて歩む。

アダムとハノクは、未完の円の二つの半分を描いていると言えるかもしれない。

アダムは上から与えられるものを顕わす。

ハノクは下から帰りうるものを顕わす。

だが回路はまだ閉じていない。

そのためにはシナイが要る。