章 VIII · 読了約 2 分
鍵を持つ僕
託されたのであって、権利を得たのではない
ヘイハロート総合
ラベヌ・バヒヤと後代のカバラー的取り扱いは、僕という語彙によってメタトロンの権威を繰り返し守っている。
彼は、自らの下に立つものに対しては君でありうる。
彼は、自らの上にある方に対しては僕でありつづける。
これは彼の位を下げることではない。
これこそ彼の位の秘密である。
僕は宮殿のあらゆる鍵を持ちながら、鍵と所有とを一度も取り違えないことができる。
家令は家全体を差配しながら、その家が自らに発するとは思い込まないでいられる。
信託が大きいほど、ビトゥールへの要求は厳しくなる。
これはメタトロンに、聖なる権威という問題に対する並外れた関わりを与える。
堕ちた想像は、能力が増せば自己重要感も増すのが当然だと言う。
トーラーはその運動を逆転させる。
あなたを通り過ぎるものが多いほど、あなたはそれの源であると思い込む余裕を失う。
学者はトーラーが増すほど謙らねばならない。
指導者は責任が増すほど慎重にならねばならない。
預言者は顔を伏せて倒れる。
預言者たちのなかで比類のない仕方でハシェムと語るモシェは、עניו מאד、きわめて謙る者として称えられる。
最も偉大なシャリアハは、自らが選ばれたことに魅入られる者ではない。
遣わした方の意志が、最も歪みなく届く者である。
こうしてメタトロンの原理は人間の指導へ入ってくる。
力は言う——「私に何が命じられるか見よ。」
内的に訂正された形のマルフートは言う——「私に託されたものは何か。そしてそれに、どのように住まいをつくるか。」
前者は他者の上に玉座を築く。
後者は内側から玉座となる。
メタトロンが巨大であるのは、彼が自らを戴冠しないからである。
彼の冠は受け取られたものである。